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January 13, 2007

『ジョン平とぼくと』 大西科学

ジョン平とぼくと
ジョン平とぼくと 大西科学

GA文庫を買ったのははじめてです。
評判を聞いたのと小川一水が推してるってので読んでみました。

魔法が科学とともに日常的に存在する世界設定はそれほど目新しくもないけど、魔法がそれほどずば抜けて便利ってわけでもないゆるい感じは、わるくない。
魔法の源になる陽素ってのが、太陽由来という設定で、なんか日だまりに溜まってそうな感じなもその、ゆるいぬくぬく感みたいなのに繋がってるのかも。

あと、人が基本的には1匹連れている使い魔が、なんともいいっすねー。
みんななかなかいい味出してるというか。
主人公の使い魔、犬(駄犬?)のジョン平も、抜けてる感じと犬の本能をを引きずってるあたりが、なんとも好きだ。
あとエンダーがかなり気になる存在だ(w

ただ、ストーリー的には、ちょっと物足りなさも。
以下、若干ネタバレ気味に……。

寧先生をめぐる展開や先生の正体とかが、あまりにベタベタのお約束、定番すぎて、もうちょっと捻ってくれないとなぁ……と思ったり。

主人公が寧先生を疑うのはストーリーの要請としてわかるけど、読者に同じように思わせるほど説得力がないので、緊張感がないというか。
たぶんほとんどの人が、読んでいてすぐに、一見怪しいけど実は……っていう展開がまず思い浮かんじゃうでしょ?
そしてなんのひねりもなくその通りになっちゃうのは、あまりにも素直すぎるというか……。

ただ、基本的に悪意ある登場人物が出てこない、最初に書いたようなゆるくてぬくぬくした世界観だからこそ、これでいいんじゃないかって気もまたするし、でもだからちょっと物足りないって気もするし。

……と、なんかキビシイ(?)こと書いたけど、でもこの小説、嫌いになれないというか、琴線に触れる部分もけっこうあったんですよね。
そんなわけで、もう1冊出ている続編は、近いうちに読んでみようかなーと思ってます。

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Category : 読書感想2007

Posted by Donkey : January 13, 2007 04:49 AM

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