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June 08, 2006

山本弘 『時の果てのフェブラリー ―赤方偏移世界』

時の果てのフェブラリー―赤方偏移世界徳間デュアル文庫積ん読消化シリーズで、山本弘の『時の果てのフェブラリー ―赤方偏移世界』を読む。
なにをいまさらって感じですが、SFのツボがおさえられてて面白かったです。

地球上の各地に突如出現した時間重力異常地帯〈スポット〉に、膨大な情報を記号化せずにそのまま処理できる超能力ともいえる〈オムニパシー〉能力を持つ少女フェブラリーが謎を解き明かすために挑む……という感じのストーリー。

1990年にスニーカー文庫から出ていたものに、時代設定を変更と大幅な加筆修正を加えてデュアル文庫から2001年に出た改訂版とのこと。
スニーカー版を読んでないので比較は出来ないけど、かなり手が入っているだろうことは伺えます。

とにかく〈スポット〉の描写──環境や社会に与える影響とか、外からそして中から物理的にどう見えるのかとかが、しっかり書き込まれていて、うれしい。
ある意味そこが本書の見所というか読み所ともいえるし、ストーリーの見所にもちゃんと組み込まれているし。
トンデモ本?違う、SFだ!RETURNSトンデモ本?違う、SFだ!RETURNS『トンデモ本? 違う、SFだ! RETURNS』あまなつで作者が自ら書いていた〈SF版「ノックスの十戒」〉を実践してるってとこでしょうか(^^
ただ、ストーリーとキャラクターに関してはちょっと素直というかあっさり味なところもあるかな……。でもこのくらいストレートさがまた程良くていいのかも。

あとがきによると、続編の『宇宙の中心のウェンズデイ ~衝突時空世界~』が“いずれ近いうちにお目にかかれるでしょう。”と予告されてるけど、それから5年たってる今現在、まだ出てないですよ……ね?
てか、出るんでしょうか?

そうそう、上記の『トンデモ本? 違う、SFだ! RETURNS』およびその前著で作者が主張する、山本流SF原理主義とでも言うべき物には、僕もけっこう共感をもってたりします。
(『……RETURNS』に関していえば、自作を引き合いに出しすぎなとこがちょっと鼻につく感がないわけでもなかったりもする……けど(^^; )

さいごにイラストについて。
後藤圭二の本書のイラストは、今風ラノベ基準で見るとちょっと物足りなさを感じる……かな(^^;
その後藤圭二の小説イラストといえば、機動戦艦ナデシコ・ノベルテ+機動戦艦ナデシコ・ノベルテ+『機動戦艦ナデシコ・ノベルテ+』あまなつという、ファンブックと書き下ろし小説を合わせたものが出るんですね。

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Category : 読書感想2006

Posted by Donkey : June 8, 2006 04:47 AM

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